12/19(月) こころを動かす。の見つけ方 〜永谷亜矢子さん〜
電通の岸さんの対談本の公開対談「こころを動かす。の見つけ方」を観覧に行って来ました。
田川さんのパートに続き、行くのは2回目です。
対談相手の永谷亜矢子さんは、東京ガールズコレクション(TGC)を立ち上げた方。
リクルートで社会人生活をスタートされたようで、そこでの業務内容も興味深く聞かせてもらいました。
以下、殴り書きの備忘録。
(岸さん)
- いい商品は先にe-commerce会社に卸される傾向にあるらしい。zozoとか。それほど影響力が大きくなってきている。
(永谷さん)
- F-modeというものでファッションショーやってた。TGCの前身。
- そこでコンテンツが良かったのにPRが弱かったり売りと連動してなかったりといった反省点を踏まえてTGCに活かした。
- プロデューサー視点(お金儲け)とディレクター視点(ディレクション)をうまく同居させながらバランスをとっている。
- TGCはファッションショーでなく、日本の女の子のファッションのトレンドを発信する場所と定義している。
- 多角的なPR、一部の人しか入れないTGCにし、TGCに入ることがステータスになることを目指している。
(岸さん)
- TGCは立ち上げの際にはファッション業界から非難を浴びたらしい。タレントモデルは認めない風潮があった。
(永谷さん)
- たまたまコンテンツがファッション、アパレルだっただけ。ファッションにこだわりはなかった。
- ファッションって正直、気分によってじゃないっすか。
- デザイナーを育てるのか産業を支援するのか
(永谷さん)
- 日本のファッション雑誌はアジアで売れまくってる。アジアでポテンシャルがある。
- そこで売れているのはルミネなどで売れているおしゃれな普段着みたいなもの。(リアルクローズ)
- 手が届くものであって、ファッションショーでやってるようなものではない。
(岸さん)
- 秋元康さんとのお話で、AKBのアジア公演では最初のステージで歌とダンスの下手さに始めは引かれるが、3曲目ぐらいから異常に盛り上げる。楽しみ方をわかってくる。
- 海外用に削ぎ落してスタイリッシュに作ったものが受け入れられるはずがない。成功するとしたらAKBくらいだ、と。
(岸さん)
- 浜崎あゆみとかファッションブランドとかロゴとかは中国に商標を取られている。まずは取り戻すことから始めないといけない。
(永谷さん)
- ファッションが海外で成功するには。
- ファッションは生き物。アパレルは場所をとるし、シーズンで売れないものは在庫リスクがある。コンテンツとしては優秀だが流通障壁が高い。
(永谷さん)
することで読者層がmixするような効果があった。
- 今では普通になっているミックスコーデさせることなども昔は御法度だった。(IQONみたいな?)
(岸さん)
- 10人中8人がいいねするよりも、10人中2人が死ぬほどいいねの方が今ははねる傾向にありそうな気がしている。
(永谷さん)
- お金の使い方が変わってきてる。
- 高価な服より、安価なつけまを買った方がかわいくなれるという傾向。
- ただし、相変わらず美容院にはお金かける。前髪などは少しの違いで印象変わるし。
(岸さん)
- アンケートを取ったことがあるが女子大生が洋服選びで気にすることは1位が、友達とかぶること。
- 女子大生が彼に乗ってもらいたい車は1位がFit、2位がプリウス。
(永谷さん)
- ファッションとは気分によってくる。
- 気分を作ってあげることとは、ちょっとした優越感を作ってあげること。
(岸さん)
- フジテレビの大崎さんとの対談での話。
- 「Fitがいいと言っても、やっぱり高い車がそこにあったらそっちの方に惹かれるだろう。」
- データをそのままに受け取らないこと。
(永谷さん)
- 立ち上げ当初はいかに"お客さんで"かわいい子を集めるかが鍵だった。
- 彼女たちはインフルエンサーだから。ブログ全盛の時期でもあったし。
(岸さん)
- 何をして"気分"を見極めるトレーニングをしているか。
- (岸さん)10数種程度、女性誌を定義購読している。
- (永谷さん)それに加えてどのアイテムがどれくらい着回されているかをみる。"読者モデル"と接点が多かったこともその一因に。(notモデル)
(永谷さん)
(岸さん)
- アイディア発想力。
- 制約と飛躍
- 拡張と選択
- 観察と発見
- 連続と非連続
- 永谷さんは制約をプラスに変えることを結果的にしているように感じる。
(岸さん)
- 岸さんの後輩のエントリーシートを手伝ったことがある。
(永谷さん)
- リリースを先に書く。
- それを営業ツールにして無理に見えることも実現させていく。
(岸さん)
- ソリューションニュートラルなところが共通点と思った。
- 目的のために、手段はなんでもいい。
(岸さん)
- 縦割りの壁を突破するには?
- (岸さん)情熱しかない。
- (永谷さん)責任感と、熱。
(永谷さん)
- 反射的にかわいいと言ってもらえるものを作る。
(岸さん)
- あるPC製品を女の子にモニタしてもらったところ、「このパソコン、女の子は使いません。配線がキモいから。」と言われた。笑