Googleのキャンペーン(2004)
{first 10-digit prime found in consecutive digits of e}.com
という屋外広告が、ハーバード大学最寄の地下鉄*1に突如掲げられたらしい。
意味を訳すと、「自然対数の底eの中から最初に連続する10桁の素数.com」。
先日、博報堂ケトルの嶋さんの講義で知ったのだけど、これはGoogleの有名な求人広告とのこと。
問題の答えをアドレスバーに入力すると、次の問題の記載されたページに飛び、
さらに解答するとGoogleの採用サイトが現れるという仕掛けになっていたらしい。
このキャンペーンは秀逸。
ターゲットのインサイトをすごくうまくついていると思う。
自分視点、ターゲット視点、時代の流行視点で良い点を考えてみる。
- 自分視点
- 人に伝えたくなるキャンペーン。
- 人のキモチを動かす設計がうまくできている。
- ターゲット視点
- ハーバード大学の学生だったら面白そうな問題があれば絶対解いてみたくなる。(実は数学をまともに勉強してきた人ならそんなに難しい問題ではないので、解きたくなるというよりは、解いたあとのリンク先を見てみたくなる、かな。)
- 時代の流行視点
- このキャンペーンが行われたのは2004年のことだとネットで調べたら載っていた。この時代には、ソーシャルメディアはまだ台頭してきていなかったし、解答が広まっていわゆる一見さんがサイトにどっと押し寄せる危険性が薄かったのではないかなと思う。ある程度来訪者をフィルタリングできそうだ。
このキャンペーンによってどれほどの効果がもたらされたのかはわからないが、
少なくとも6年後にコミュニケーション・デザインの講義で語られる題材になっているし、
Googleのその後の繁栄ぶりを見てみれば、やっぱり成功したんだろうなあ。
ちなみに、リンク先の第2問はコチラ。
Congratulations. You've made it to level 2. Go to www.Linux.org and enter Bobsyouruncle as the login and the answer to this equation as the password.
f(1)= 7182818284
f(2)= 8182845904
f(3)= 8747135266
f(4)= 7427466391
f(5)= __________おめでとう。いよいよレベル2です。
www.Linux.org へアクセスして、ユーザ名をBobsyouruncle でパスワードを f(5) の値でログインし、ページを進んでください。
うーん、めんどくさそう...。